しわ治療
ボトックスやコラーゲン・ヒアルロン酸の注入には、医師の技術によって仕上がりに大差があります。


ボトックス
ボトックスは天然由来のタンパク質の一種で神経筋接合部をブロックする薬です。皺では筋肉を動かないようにすることで、表情筋の動きを止め、しわを作らないようにしようとする治療方法です。
そのため、表情によって出るしわを治療した場合に満足度が高く、特に目尻の「からすの足跡」と呼ばれるしわ、眉間のしわ、額の横じわに良い適応があります。また、眉の外側を少し上げるなど眉の形を整えることもできます。唇のやや下外方に注射しますと、マリオネットラインが浅くなります。口角下制筋をブロックするので口角が上向きになって、笑顔が綺麗な微笑みとなります。
 また、えらの張っているいる方のうち、骨より筋肉が発達している方にボトックスを使用することで、筋肉を痩せさせてえらを目立たなくすることも可能です。この場合、動きを止めて筋肉を細くすることで効果を得ていますので、治療後はあまり硬いものは召し上がらないほうが、効果が長続きします(筋肉の廃用性萎縮)。
 多汗症はなかなか良い治療がありませんが、ボトックスでエクリン汗腺の働きを抑え、汗の量を減らすことが可能です。
ボトックスは安全で満足度の高い治療方法ですが、人由来の血清アルブミンが含まれていますので、未知の疾患についての安全性は100%とはいえません。
また、持続期間が個人差もありますし、目的により異なりますが、およそ4か月です。永続的に効果のあるものではありません。
美夏クリニックで使用しているボトックスは、アメリカのアラガン社の製品でFDA(米国食品衛生局)で唯一認可されているものです。日本の厚生労働省では、美容領域には認可されておりませんが、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚で2001年6月に認可がおり、美容以外でも使われています。


>>アラガン社ホームページ

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は皮膚のすぐ下の真皮に注射し、皮膚を持ち上げる薬です。具体的には、しわを目立たなくする、唇をふっくらさせる、口の周りの溝を浅くする、下顎を強調する、鼻を高くするなどの使い方をします。ボトックスと併用することで深く刻まれてしまったしわを浮かせることも可能です。
もともとヒアルロン酸は、皮膚、皮下組織、関節など生体に広く存在するムコ多糖類という物質で水を引き寄せボリュームを出す性質があります。膝の痛い方に注射するアルツという薬もヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は月日と共に少しずつ吸収されます。
 ヒアルロン酸も最近ではたくさんの製剤が出てきています。
美夏クリニックで用いているヒアルロン酸は、現在カプチーク、サージダーム、ジュビダームなど。アラガン(INAMED社がアラガンに吸収合併したようです。)のカプチ−クという製品は、滑らかで自然な仕上がりが捨てがたい魅力があります。比較的安価なのもうれしいものです。コ−ネル社のサ−ジダ−ム、ジュビダーム(アラガンとコーネル)も多種類あり、唇のボリュ−ムをだすサ−ジリップやメソセラピ−として使うサ−ジリフトなど他の製品とは異なる使い方ができます。ジュビダームとカプチ−クはFDA承認済みで、サ−ジダ−ムは申請中です。
 動物由来ではありませんので、狂牛病などウイルスやプリオンが混入する余地がなく、安全性が高い。またアレルギー反応を起こす確率が低いため、皮内テストの必要は通常ありません。

 私は、隆鼻についてはシリコンインプラントによる治療法が優れていると思っておりましたが、ヒアルロン酸による治療も大変手軽でトラブルのないものだと感じています。
 ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼという注射剤で消失させることができます。より安全性が高いですね。

コラーゲン注入
コスモダーム、コスモプラストというヒト由来のコラーゲンの注入剤を取り扱っています。
 ヒアルロン酸に比べて、滑らかで肌なじみがよい。眼の周辺や細かい皺に浅く入れるのに向いています。