| ■ニキビ |
ニキビは面疱、コメドと呼ばれる皮脂や角化物の詰まった毛穴から始まります。本来健康な皮膚には、炎症性座瘡とよばれる赤いニキビはできません。赤いニキビを作るアクネかん菌やぶどう球菌は、普通に皮膚に存在する細菌です。このように普通に存在する微生物を常在菌といいます。常在菌が悪さをするのは、やけどなどの傷があるとき、コメドのようなものがあるときで、健康な皮膚ではおとなしくしています。そういう意味で、ニキビはコメドから始まります。
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炎症性座瘡(赤いニキビ)に対しての治療は、どうするのか?
抗生物質の内服、抗菌剤の外用が基本です。ただ、抗生物質を使うことは、薬剤耐性菌を増やすというマイナスの側面があります。抗生物質の欠点を避ける目的で、または薬剤耐性菌(薬の効かない細菌)に対して治療をする目的で、熱によって殺菌するという方法を使います。ニキビの赤い色をターゲットにした光治療器やレーザーを照射するというものです。赤い色の部分に照射したエネルギーが集まり、熱を発生させ、殺菌するというものです。美夏クリニックでは、フォトセラピーをしています。
赤いニキビの元となるコメドが何故できるのか?
まず、コメドの中身の生産過剰があります。皮脂はアンドロゲンという男性ホルモンが多くなるとたくさん作られます。思春期のホルモン状態が安定しない時期のニキビは、性ホルモンのバランスが悪い場合が多い。また、思春期過ぎてからでは、疲労やストレスなどで性ホルモンのバランスが崩れた場合に起きやすい。そのため、コメドの多いニキビの方で生理不順がある場合には、ホルモンバランスを整える治療をしないとニキビは治りません。
毛穴が閉じてしまって、皮脂の排出ラインが詰まっている場合もあります。もともと毛穴の漏斗部といいますが、遺伝的に狭くなっている方がいます。化粧品で毛穴を詰めて、排出を抑えてしまっている方もいます。
コメドをなくすための治療についてお話しましょう
生産ラインが過剰な場合には、その治療が必要です。内服薬で漢方やピル、利尿剤などを用いて、女性ホルモンを活性化する場合があります。
コメドを追い出す薬としては、トレチノインがあります。これはビタミンA酸で、日本では催奇形性があるという理由で認可になっておりませんが、アメリカなどでは通常のニキビの治療薬です。美夏クリニックではコメドのできやすい人には積極的に処方しています。乾きやすくなるため、アトピー性皮膚炎の方に使う時には、充分な注意が必要です。
毛穴を開いて中身を出しやすくするケミカルピーリングというテクニックもあります。ピーリングは乳酸というフルーツ酸で化学的に皮膚の表面の角質を除去いたします。毛穴のつまりを開き新陳代謝を促し、ニキビを抑えます。浅いピーリングを頻回に施行するほうが、深いピーリングを数少なく施行するより効果があります。ピーリングの後にビタミンをイオン導入すれば、新陳代謝はさらに促されます。
トレチノイン療法やオバジのクリームプログラムで、ニキビそのものとニキビ痕の色を同時に強力に治療するという方法もあります。
ニキビは慢性で再発性の疾患です。日常生活を送る上で、どんなスキンケアをするのか、どういう化粧をしたらよいのか、再発させないためにはどうしたらよいのか、みな一人一人異なります。ニキビの治療をさせていただいておりますと、からだの内からの影響(性ホルモンの状態やストレスなど)、化粧やスキンケアなどの生活習慣、食事などの栄養状態が、皮膚の状態にいかに影響するかつくづくと感じています。
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