循環器疾患
高血圧症
高血圧は成人の3人に1人の頻度といわれています。症状は多くの人でありませんが心筋梗塞、脳血管障害などの原因となり、サイレントキラーと呼ばれています。健康診断などで指摘された場合は早期に精密検査をし、治療することが長寿のためには大切です。
患者さんの多くは、一度薬を飲んだら一生飲まなければならないので薬を飲まずにいたと誤解している方が多いのに驚きますが、そのようなことは全くありません。生活習慣の改善で多くの高血圧症はコントロール可能となり、降圧薬は不必要になります。高血圧症と診断されたら放置することなく、できるだけ早期の治療が肝要です。
では、どの程度の血圧が治療を必要とするかですが、特に糖尿病、心血管性の合併症がなければ、まず生活習慣を改善し、それでも140/90mmHgなら薬物療法を行います。ただし、合併症があり、あるいは血圧が180/110mmHgですと直ちに降圧薬での治療を開始します。糖尿病、腎疾患がある時は血圧が130−139/80−89mmHgで降圧薬を開始することになります。
血圧のコントロールは薬を服用していればよいわけでなく、高齢者では140/90mmHg未満、中年、若い方ですと130/85mmHg未満、糖尿病、腎障害者では130/80mimHg未満を降圧目標として治療します。使用降圧薬は個々の病状、危険因子の有無を考慮して使い分けることが必要です。

狭心症
症状は前胸部、のど、腕などに一過性の痛み、圧迫感、不快感が数分間(多くは10分以内)認められます。発作の誘引が労作性のものと、安静時に起こるものとに分けられ、安静型のうち不安定狭心症は急性心筋梗塞になる危険が高く、迅速な精密検査と治療が必要です。
胸痛でも数日間持続している場合、チクチクさすような側胸部、あるいは心臓部の痛みの多くは狭心症でないことが多いのですが、鑑別のため診察を受けることをお薦めします。治療は安定期には薬物療法で行いますが、急性期には心筋梗塞への移行も考え、専門医による経皮的冠動脈インターベンションの好成績実績のある循環器専門病院の受診をお薦めします。