症状から見る漢方治療
肩こり・冷え・疲れ等
漢方治療の考え方として、私たちの体を調和が保たれた自然界の中の小宇宙と捉え、気、血、水、虚実、臓腑のバランスが崩れた状態を病と認識し、不均衡の状態を調和の保たれた状態に戻してやることを治療として目指しています。
既に他で述べたように、種々の疾患で漢方治療は有効ですが、特に内分泌、自律神経系の調和の乱れで起こる症状は西洋薬の治療では容易でなく、漢方治療の得意とする領域です。
例えば、冷え、のぼせ、めまい、肩こり、頭痛、不眠、疲れ、便秘、発汗、いらいら感や、肥満、アレルギー体質の改善などで良い効果が得られます。治療には症状、陰、陽、虚、実を検証し、個々の証に基づいた漢方の処方、鍼治療を行い、生活習慣改善も考慮しながらの統合的医療を行います。

鍼治療について
鍼治療は、漢方薬治療と共に中国数千年の治療経験に基づいて体系化された治療法で、東洋医学では重要な位置を占めております。欧州、米国ではその効果を早くから気づき、最新臨床治療に日本より積極的に導入し、客観的治療効果として発表しています。
鍼治療は痛いのではないか、と初めての方は不安を感じているようですが、使用する針は毛髪程度の細いものを使用しますので、ほとんど疼痛は感じません。ほとんどの方は刺さっているのが判らない程です。
また、感染症を心配する方もおりますが、滅菌パックされた1回ごとの使い捨て針を使用しますのでその心配はありません。
施術時間は15〜20分程度で、個室でリラックスしていただくことになります。作用機序の詳しい機構は今後のさらなる研究課題ですが、効果は確かで、中医学では滞った経脈を針によるツボ刺激によって通じさせ、気、血の調和をはかり、その運行を正常に戻してやると病態が改善すると解釈しています。
鍼治療はいくつかのツボの組み合わせで行いますので、所謂局所麻酔的なトリガーポイント治療とは全く異なります。
どのような疾患が適応かですが、更年期障害、自律神経系、慢性疲労、疼痛関連疾患、脳梗塞後の運動麻痺、アレルギー疾患、肥満症の治療で行われ、中国では美容にも積極的な治療が行われています。