教えて筑田先生 鍼(はり)治療
鍼治療(はりちりょう)は何に効くの?意外にもこんなことにも効くというお勧めはありますか?
まずは痛みです。頭痛、肩こり、五十肩、腰痛、関節の痛みなど。
一般的には知られていないことですが、鬱(うつ)、不安、のぼせや冷え性などの更年期障害、さらに喘息、花粉症などにも効果があります。

どうして効くの?
「気、血、水」が滞りなくめぐっていると、身体は良好な状態です具合が悪いときには、この「気、血、水」のめぐりが悪くなっています。(「気」は元気の「気」、大気の「気」で自然の中にあるエネルギ−を指します。「血」は血液の「血」です。「水」は唾液、リンパ液など水分すべてを指します。言葉の説明はそのうちに再度させていただきます。) 人の身体の中でこの「気、血、水」がめぐるいわば線路を経絡(けいらく)と呼びます。また線路の駅は経穴(けいけつ)、つまりツボです。鍼(はり)治療は、金属の針を経穴(ツボ)に打って、経絡(けいらく)の滞りをなくし、「気、血、水」のバランスを改善します

鍼を打つ場所ってどうやって決めているの?
具合の悪い場所に関連している経絡、経穴(けいけつ、つぼのこと)がありまして、その組み合わせで、処方が決まります。主に用いるのは、12の経脈、督脈、任脈、360余の経穴です。

鍼治療っていつから始まったの?どうしてそんな治療法が出てきたの?
鍼治療は天津からいらした恩師馬(ま)教授から教えていただきました。馬先生の話によると、鍼灸(しんきゅう)は古代中国で4千年前から行われ、2千年前にはしっかりした学問として体系化されました。薬草も少ない厳しい自然環境の中国の北方で経験的に見出されてきた治療だそうです。石や骨などを用いてツボを刺激したのが始まりです。 腰痛がひどいときに、背中のひとつのポイントを押して、痛みが全く消失した体験をお持ちの方もいらっしゃると思います。 このような、体験の積み重ねが体系化し、実践医学としてまとめられたものと思います。