教えて筑田先生 (はり)治療 No.2
西洋医学をしていた先生が、どうして東洋医学の中の鍼治療を始めたの?
全く単純な理由です。効果が確実であると実感したからです。鍼治療は前にお話した馬教授に教わりました。馬教授は中国100鍼灸(しんきゅう)名人の一人で、2年間亀田総合病院で、優れた治療効果を目の前で見せていただきました。それ以前には、西洋医学のみを学んだほかの多くの臨床医と同様、私も鍼治療には疑問を持っていました。でも、優れた治療を直接見せていただき、鍼治療への疑念は大きな誤りであったと反省させられました。効果のあるものは先入観なしに、どんどん取り入れることが患者さんの治療のためには必要なことと思います。

効かないときってどういうとき?
 鍼治療が始めての患者さまで、緊張が余りにも強いときには、効き目が出ないことがあります。また、ツボの組み合わせに問題があれば、治療効果が弱いときがあります。反応を見て経絡(けいらく)、ツボの選択を再考する必要があります。
 もちろん、
効かない疾患もあります。西洋医学と同じように、「適応」といって治療の向き不向きがあります。がんなどの悪性疾患、細菌感染症などは、西洋医学的治療を選択すべきです。

例えば頭痛のときにはどういう順番で治療するの?
 拝見してすぐに鍼(はり)治療をするわけではありません。まずその頭痛の原因検索を慎重に行います。特に、脳血管障害(くも膜下出血、脳梗塞、脳出血など)、脳腫瘍、髄膜炎などを最初に診断しなくてはなりません。その後、精神的なもの、筋緊張性のもの、神経痛、片頭痛などの頭痛の種類を診断します。例えば片頭痛には特効薬がありますので、まずその西洋薬を投与します。ただ片頭痛でも慢性化して西洋薬が効かないときには、漢方薬あるいは鍼治療を行います。つまりまず重大な病気がかくれているかどうか頭痛の種類は何かを診断し、患者様の希望を考慮して治療方法を決定します。

何本くらい打つの?痛くないの?
例えば、腰痛や肩こりですと、痛みはその場所だけの問題ではありません。痛みをとるためには全身の経絡(けいらく)の滞りない調整が必要で、そのために20本程度の鍼を使用します。勿論使う針は使い捨ての滅菌されているものです。あまり痛くないので心配しなくて大丈夫です。痛がるのは美夏クリニックの某女医くらいのものです。

効き目が分かるには何回くらいやればいいの?
多くは1回で効き目が感じられますが、2−3回で効果ははっきり実感できると思います