●ルミナスワン
  ルミナスワンは、ルミナス社が開発販売しているレーザー複合機です。レーザーは波長やパルス幅などでそれぞれ特徴があります。しばらく前まで一つの機能に対して、一つの大きな本体が必要でした。そうなると、照射する機械を使うクリニックでは、大きなスペースが必要で、それぞれの機械を使うのに入れたりしまったりの操作も面倒なものでした。
 そこで、最近では一つの本体(プラットフォーム)で、ハンドピースをいくつか準備して、多用途に使えるという機械が販売されるようになりました。 ルミナスワンもこのような複合機の一つです。同じルミナスワンでも搭載されている機種はそれぞれ異なっていることがあります。美夏クリニックでは、コメットというダイオードレーザー+RFという機械を既に導入していますので、ライトシェアという脱毛用ダイオードレーザーのハンドピースは搭載していません。
 モノポーラ型のRFであるサーマクールは入っておりますけれど、バイポーラ型RFはまだ導入していませんでしたので、今回アルマは搭載致しました。
 ルミナスワンが複合機で患者さんにとって一番良い点は、赤みとメラニンの茶色に、日常生活上の負担なく治療できることにあると思います。


今回搭載した機種を紹介します
1.フォトフェイシャルファースト
 進化したマニュアル型の光治療器。フォトフェイシャルのアップグレード版です。マニュアル型というのは、マニュアルがなければ照射できないということではありません。車で言えば、オートマチックに対してのマニュアル型。つまり波長やパルス幅、照射もシングルパルス、ダブルパルス、トリプルパルスと言って分割可能、エネルギー量も自在に変えられるという機種です。

2.ロングパルスヤグレーザー
血管が拡張している赤い皮膚の治療にシャープに効きます。レーザーなのに照射後テープも貼らなくてすみ、痂皮もわずかで、しっかり改善する、など使いやすいレーザーです。身体のあちらこちらにある1-3mmくらいの丸い赤いスポットや脚(下肢)の血管拡張、お顔の血管拡張など。全体の赤みをフォトフェイシャルファーストで
こちらに、英文ですが症例写真があります。そのうち美夏DR.の写真でもアップしますけれど。

3.アルマ
 皮膚科における高周波の治療は、皮膚の引き締めのスタンダードになってきています。バイポーラ型のRFとはハンドピースの照射面に二つエネルギーの極を持つものです。モノポーラとは、例えばイオン導入では手にアースを持ちますし、サーマクールではおなかにアースのシートをつけ、そのアースと照射面の間に電流が流れます。バイポーラ型の場合は、照射面の両端に電流が流れます。
 そのため、モノポーラ型の方が深い部分にまで効くわけです。
 アルマの特徴は、皮膚を吸引して極の間に直接最短距離で電流を流すことにあります。痛みがない範囲で治療効果があげられます。吸引して照射する機械ですので、瞼や首など柔らかい皮膚に効果が出しやすい。