■感染症
●いぼ
いぼは、ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスが皮膚に感染してできる乳頭腫で、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれる病気です。ヒト乳頭腫ウイルスは、指のささくれや足底などの小さな傷口から感染します。表皮の一番深い層にある基底細胞に感染すると、細胞が増殖していぼをつくります。
触ることで周囲や他の部位に広がることもあります。どこにでも数限りなくあって、何かのきっかけで噴火して大きくなり、ウイルスを排出するようになります。
皮膚や粘膜のその場で、ウイルスと免疫が綱引きをして、免疫が治療などで勝つとウイルスはすうっとなりをひそめます。
治療は、凍結療法やサリチル酸が一般的ですが、なかなか治らないことも多く、茄子のへたを取ったあとの実と茎の間をスライスしてテープで24時間貼るナス療法が、わたくしは好きです。
ウイルスの戦略として、大きく悪さはしないが、すぐ潜んでまた出てくる、ちっとも治らないようにしぶとく頑張る。。。 治療の確実性に乏しい疾患です。