■皮膚のしこり・できもの
良性腫瘍と悪性腫瘍がありますので、気になるしこりやできものがありましたら、医師の診断を受けることをお勧めします。

●【有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)】
皮膚癌の中で、比較的多いものです。悪性度はあまり高くないのですが、取り残せば再発します。大体5%程度の方で、時に転移し、死亡の原因になります。早期発見早期治療が大切です。
その有棘細胞癌の前癌状態で日光角化症という、紫外線によって発生した、赤くてややテラテラしたわずかにへこんだものがあります。癌化するまで時間がかかりますが、色白の人でよく日焼けした人が60〜80才くらいになると多く発生します。屋外での活動が多かった人で、しみのような色やカサカサしたものが出てきている人は、1年に1回は皮膚科にかかって、心配な場所がないかチェックしましょう。
皮角といって、ザラザラした角状のものができることがあります。頻度はあまり高くないのですが、やはり有棘細胞癌が隠れていることがありますので、きちんと手術的に切除して細胞の検査をすることが望ましいものです。
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