■巻き爪、陥入爪
爪は大事なの。立っている時、歩いている時、爪は地面から足が受ける力を支えています。 もともと二本足歩行になって、足には負担が大きくなっています。長く大事に歩く機能を保つには、爪は大きいほうが有利です。
●陥入爪とは
その爪が両側で食い込むと、陥入爪と言います。丸く筒のようになると巻き爪と言います。どちらも赤く腫れたり、歩くときに痛みをだしたり、時に膿んだりします。

●治療は
•薬を使う
抗生物質や消炎鎮痛剤など、その時の症状が抑えられれば良いという治療です。お風呂でよく洗ってやることも大事です。
•手術
食い込んでいる爪を生えないようにする手術です。爪の面積が小さくなることと、爪の両側の形を壊してしまう欠点があり、適応は限られます
•爪の根元から先端まで両側を一塊にして摘出する手術
•根元の部分だけを、フェノールという薬で凝固させる手術、炭酸ガスレーザーで焼灼する手術
•ワイヤーなどで両側の爪を持ち上げる方法
•マチワイヤー
超弾性ワイヤーを爪の先端に装着し、まっすぐに戻ろうとする力で食い込んでいる両側の爪を広げるようにします。矯正力が強いので、爪が伸ばせる人にお薦め。場合によってこれで先を広げておいて、その後VHOでもよいと思います。
•VHO(3TO)法
爪の根元に近いところに装着できるワイヤーです。ジェルを塗って滑らかにしてアクセサリをつけることができます。ワイヤーをかなり自由に加工でき爪の形にフィットできます。加工は少々手間で時間を食いますが、オーダーメードで小さめの親指の爪にもつけられます。
•コレクティオ
VHOをレディメードにしたものです。ワイヤーがすっきりして見た目が良い。幅の狭い爪には向かないと、わたくしは思う。

日常の注意として爪の切り方が大事です。
深爪は避けましょう。立った状態で、ものさしを床に垂直に立て、爪の先端と皮膚がちょうどあたっているくらいが適切です。両端を丸く落とすのではなくて、なるべく四角形に切りましょう。

手の爪も大事です
甘皮(近位爪郭)に炎症があったり、ネイルをするために取ってしまうと、爪が弱くなって先端で二枚爪、でこぼこ、割れるなどのトラブルが出ます。手は働き者ですが、爪の元も大事にしてくださいね