銀杏皮膚炎 パート2 (Dr.筑田)

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井の頭公園を散策していると、所々で銀杏の匂いがし、果実を拾っている人もたまに見かけます。 この匂いは好い香りとは程遠く、むしろ悪臭と言っても良いくらいです。人によってはにおいをかぐだけで皮膚のかぶれを起こします。(冗談だと思うでしょ?本当です。)

 

 食用になるのは種の部分で、焼いたり、煮たりして食べますが、少し苦味があり、独特の味がします。 この種には薬効があり、白果の名前で漢方薬に用いられます。ツムラの漢方製剤には入っていないようですけれど。 効用は、血管拡張作用、鎮咳、抗喘息作用、寄生虫駆除、夜尿症治療効果などです。 治療用量は4.5gから9.0gです。


 薬も使いようで毒になります。銀杏は生で食べると毒ですし、摂取量によっては調理しても中毒を起こし、死亡する事もあります。 ただし致死量も一定でなく、人によって異なります。 食べるのはせいぜい10g以下が良いのかもしれません。 勿論銀杏アレルギーの人は避けた方が賢明です。

 

美夏Dr.より

文献検索をしました。元は「毒草大百科 愛蔵版」 奥井真司さん著 データハウス発行 2300円+tax

銀杏中毒の致死量は不明であるが、中毒量として子供で7-150粒、大人で40-300粒、銀杏中毒者の30%が死亡していると書いてありました。ネット検索では、年齢の数より多く食べると危ないというのもありました。

YUKOさんがコメントに「私の咳、不思議な事に「銀杏」がよく効くみたいであれほど酷い咳き込みが、嘘のように落ち着きました。」と書いてくれました。この咳が止まったというのは、上記の鎮咳、抗喘息作用なんですね。1日10粒どまりにしておいた方が良さそうだと思いました。

ちなみに先日のレポートした銀杏皮膚炎のかたは 

「銀杏は恐ろしい食物ですね。 当分、臭いも嗅ぎたくないです。(笑)」 とメールを送って下さいました。

毒にも薬にもなる銀杏の話でした。

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