銀杏皮膚炎

 紅葉がきれいな時期です。  この時期のイチョウはとてもきれいです。臭いは頂けませんが、銀杏を拾いにお出かけの方もおいでだと思います。この銀杏によるアレルギー性の接触性皮膚炎は稀ではありません。しかも結構接触して日が経ってから症状がでてくることがあります。また、一度治ってから2度目に接触すると症状が落ち着くまで、かなり日数のかかる方がいます。
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 銀杏皮膚炎といいます。イチョウの葉や茎で起こることは稀で、大体が銀杏ーー外種皮というのでしょうか、食用にする外側の柔らかい所でかぶれます。  この銀杏の何がアレルゲンなのかというと、ginkgol,ginkgolic acid,bilobolなど一つの物質ではないらしい。(アレルギーの臨床 2004:284-)  銀杏はもともと中毒物質も含まれているらしく、あまり多量に食するには向いていないことも知りました。  銀杏でかぶれると、ウルシ科のものに交差反応といって似た反応を起こすので、マンゴーやカシューナッツなどでも同じ反応を起こすようです。  ウルシ科は、とてもかぶれやすいのにハゼなど紅葉がとても美しい植物です。紅葉狩りにおいでの際には、触らないようにしてくださいね。  詳しい症例検討は続きをクリックしてくださいね。  それから、やっとコメント欄が開けました。どうやったら作れるのかわからなくて、先週ムーバブルタイプのサポートに教えていただきました。どうぞ荒れませんように。  昨日知人を診察致しました。  どうやら銀杏皮膚炎のフレアアップ(一端感作されたものが、次に接触したときに強い症状となって現れること)なのですが、接触の可能性は捨てきれないものの、銀杏を食べたことによる可能性が強そうです。症状は口腔アレルギー症候群ではなさそうなのです。前回触ったところに皮疹がでているようですが、口腔など消化器の症状はありません。  ただ、マンゴー、カシューナッツは今のところ分かっている口腔アレルギー症候群の原因食物の一覧に入っているようなので、銀杏であっても口腔アレルギー症候群を起こすリスクはあると思います。  そう思って手元の本やネットを探し回っていたら、「シイタケ皮膚炎でフレアアップしたモーラステープによる光接触性皮膚炎」という論文がありました。(杏林大学皮膚科水川先生)  モーラステープ(ケトプロフェン(Nsaids))というよく整形外科領域で使われる湿布をした部位に、椎茸皮膚炎を起こしたときに発疹がシイタケ皮膚炎とは異なった形で出たというものです。  もう少し調べてみて興味深いことが分かったら、お話ししますね。

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