マラセチア毛包炎とニキビは見分けがつきにくい

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 ニキビを皮膚科では尋常性座瘡と言います。

 一般的に腕や胸背中のニキビでは、コメドという皮脂の固まり(いわば白にきび)に常在菌のマラセチアというカビが巣くって炎症性座そうを引き起こすことがあります。マラセチアは常在菌で脂を好む真菌です。ステロイドを塗っていたような場所ですと、この画像よりも程度がひどく、一面に小さい赤い膨らみができます。

 特徴としては、普通のニキビよりもやや小さめの赤い小さいニキビがどちらかというとモノトーンな感じで出来ます。美夏クリニックでも、時々拝見致します。患者さまにお願いして公表しても良い画像を撮影させて頂いたので、アップいたします。

 抗真菌剤を4-8週使うとかなり軽快しますが、脂の分泌の良いときになると再発するのが難点です。 額の生え際や胸背中などで、普通のニキビ治療であまり良くならない場合には、抗真菌剤を使用してみるのも良い選択なのですが、4-8週と言うところも難点ですね。

 ちなみに、胸や背中にコメドを追い出すトレチノインを使うのは結構難しいと思っています。コメドの排出に良いくらいの濃度で使うと、結構乾燥やかゆみが出現し時に皮脂欠乏性湿疹になってしまうのでちょっと簡単で安全な治療とは言い難い。ピーリングやフォトの方が簡単だと思いますけれど、背中などは面積が広いのでコストが高くなりやすいのと、再発が多いことから、コストベネフィットが悪いと思っています。

 もう少しまとめて書きたいのですが、このところ診療中はかなり忙しく、書きなぐりになってしまってすみません。読みたい本も一杯有るのですが、診療で手が一杯になっています。

 もし良いご意見があれば、コメントしてくださいね。

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