麻疹(はしか)がはやっているそうです NO.4
     美夏クリニック http://www.mika-clinic.com のスタッフは、筑田Dr.はじめ皆EIA法で麻疹抗体価は陽性でした。
 だいたい麻疹(はしか)は、予防接種でも罹患するにしても、幼小児期にしていますので、誰でもはっきりした記憶はありません。罹患した記憶がない人は、抗体価を測っておく方が安全ですよね。
 美夏Dr.も開業してこの7月で6年目になりますが、大人で水痘の患者さんを数人拝見しています。
 「ワクチン接種でウイルスに対する抗体ができたとしても、その後そのウイルスに全く身体がさらされないと、獲得された抗体が少しずつ減弱してゆく。敵が攻めてこないと思えば、兵力を維持する意味がないからね。その抗体の量が、ウイルスにさらされた時に予防的に充分量でなければ、発症する場合があるんだ。Secondary vaccine failureという。」
と筑田Dr.は答えていますけれど、水痘でもワクチン接種で抗体量が低下して発症したと推定される患者さんがかなりの数おいでです。
 麻疹はWHOでも根絶が目標になっています。重症化しやすく、感染力の強い伝染性疾患です。ご自分が他の人への感染源にならないためにも、必要な方はワクチン接種をなさった方が良いと思います。
 美夏クリニックの予防接種に対する考え方は、以下をご覧ください
http://mika-clinic-drs.bblog.jp/entry/338981/
 結局医療って、「その個人にとって得か損か」という話になると思います。
 予防接種の場合、接種した場合のメリットとデメリットを天秤にかけて計ることが必要です。罹患した場合のリスクと予防接種における副反応のリスク。
 そしてもう一つ
集団として「得か損か」
天然痘のように根絶されてしまえば、病原体のリスクは皆にとってなくなります。麻疹も根絶が目標です。
posted at 2007/04/25 15:57 | kojitomika |
    
    
        
    
        
    
    
         

















